歯を白くしたい方へ

一般的に白い歯と考えている人は

そもそもホワイトニングとは
  1. 誰しもが白い歯に憧れているのではないでしょうか。
  2. 芸能人を見ていると、みんな歯が白く素敵な笑顔かつ、清潔感が溢れ出ているではないでしょうか。
  3. そんなホワイトニングの重要な視点かつ、リスクについて読者の皆様に適切な情報をお届けしたいと思っています。
  4. 白い歯にすることは、いいことであると同時に歯をもろくすることもあります。
  5. 誤った方法で歯を白くしてしまうと、知覚過敏などのしみるといった原因にもなります。
  6. そういった、生活の質を落とす可能性があることもしっかり覚えておいてください。

ホワイトニングの危険性・痛み

オフィスホワイトニングを受ける時の危険性

オフィスホワイトニングの注意点
  1. 無カタラーゼ症
    • 稀な疾患ですが、薬剤が分解されないことによって、しみる、痛いといった症状よりもはるかに重い身体的ダメージを受ける可能性あります。
      歯科医院で受けることができるオフィスホワイトニングには、過酸化水素という薬剤を使用することが多いです。
      あなたの健康を何よりも大切にしてほしいため、しっかりと記載しておきます。
      「無カタラーゼ症」とは体内の「カタラーゼ」という酵素が先天的に欠損している疾患です。
      通常の場合、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素は、唾液中のカタラーゼによって水と酸素に分解されます。
      それが無害化してくれているのです。
      しかし、この酵素を持たない方は、薬剤を飲み込んだり粘膜に付着してしまった場合、分解ができず、体内に過酸化水素が蓄積されてしまいます。
      蓄積すると何が起こるのか。
      それは、口腔内の組織が破壊される「進行性口腔壊死」、歯科業界では「絶対禁忌(絶対に施術してはいけない)」と定められています。
      そのため、歯科医院では、問診票とともにしっかりとチェックをする体制が整っているため、歯科医院で相談して、オフィスホワイトニングができる状態なのか、必ず確認してください。
  2. 人工素材を白くすることは不可能
    • ホワイトニング剤(過酸化水素など)が反応するのは、歯の内部にある着色原因となる「有機質」
    • 歯科治療で一般的に詰め物や被せ物で使用されている素材(セラミック、レジン、ジルコニア、金属、インプラントなど)は「無機質(人工素材)」です。
    • そのため、効果は効果を感じることはありません。
    • 治療を今後行う際には、詰め物や被せ物をホワイトニング後に入れることで綺麗に見せることができると思います。
    • 歯科医師の判断によって対策は変わりますので、お気軽に相談してみてください。
  3. 妊娠・授乳期の「禁忌」
    • 赤ちゃんへの安全リスクが確立されていないこと。
      使用する薬剤の、過酸化水素、過酸化尿素は漂白剤です。
      歯肉や粘膜から吸収される可能性もあり、お腹の子に悪影響を及ぼしかねません。
      絶対にやめてください
    • 授乳期に応じても同様です。
      出産直後のお母さんの歯質は「通常の2倍」リスクにさらされているとされています。
      ホルモンバランスが劇的に変化するため、お母さんの体はデリケートです。
      それでも歯の着色が気になる場合は「安全なケア」へ切り替えていきましょう。
      歯科医院では器具を使用した、プロのメンテナンス。
      日常使用している、歯磨き粉の選定。
  4. どうしてもホワイトニング効果の出ない歯質
    • 神経を抜いた歯や、加齢による重度の変色、テトラサイクリンによる変色歯には、ウォーキングブリーチしか効果がでない可能性が高いです。
    • 人工素材と同じように、ホワイトニング剤(過酸化水素など)が反応する有機物が存在しないためです。
オフィスホワイトニングの痛み
  1. 問題ない歯質の場合でも知覚過敏のような痛み
    • オフィスホワイトニングでは薬剤を使用しています。
      その薬剤が、歯の内部に浸透する際、表面にある「ペリクル」という保護膜のようなものを一時的に剥がします。
      これにより、象牙質にある「象牙細管」という細い管を通じて外部の刺激が神経(歯髄)に伝わりやすくなることで「知覚過敏症」のような、キーンとした痛みが生じます。
  2. 歯の損傷がある場合
    • 虫歯がある方、歯にひびが入っている、または生活によって生じる摩耗によってエナメル質が薄くなっている場合があります。
      その場合、薬剤が神経に近い象牙質へ直接浸透するため、強い痛みを感じやすくなります。
      この状態の時はホワイトニングは苦痛に感じるため、治療を最優先するべきである、と考えています。
  3. 歯茎の状態が悪い
    • 歯周病などに羅漢している方
      歯茎が下がっていると、エナメル質のない歯の根元(歯根面)が露出しています。
      その隙間から薬剤がしみることで、痛みが生じることがあります。
  4. 染みる体質の方
    • 体質によってもエナメル質形成不全症などの疾患がある方。
      神経が刺激を受けやすく強い痛みを感じるリスクがあります。
  5. 対策として
    • 歯科医院では、知覚過敏のような症状を和らげるための製品も扱っている場合があります。
      それは、痛みを鈍麻させるような製品で、それを使用してオフィスホワイトニングを進める歯科医院もあります。
      実際に施術する際には、医師や歯科衛生士のかたにご相談することをお勧めします。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングは大きく分けて2種類
  1. 大きく分けて、ホワイトニングには2種類あります。
  2. 自宅でできるセルフホワイトニング(ホームホワイトニング)
  3. 歯科医院で受けることができるオフィスホワイトニングです。
  4. 違いのイメージとしては、セルフホワイトニングは洗浄オフィスホワイトニングは漂白といった感じで考えていただきたいです。
  5. それぞれの特徴やメリット・デメリットを下の表にまとめてありますので、ご覧になってみてください。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニング
特徴歯磨き粉。日頃からリスクのある着色を抑える、もしくは落とす行為です。
また、歯科医師が使用するような薬剤(過酸化水素など)は使用しないです。
食品添加物や無機化合物(ポリリン酸、炭酸カルシウムなど)を使用し、体にも比較的やさしい素材。
歯の表面の汚れ(ステイン)を落とすことを目的とします。
メリット低価格 歯磨き粉や歯科医院では自分のマウスピースを作成してしまえば、購入は薬剤のみ
低刺激 使用する材料は、オフィスに比べて、染みるといった症状が現れにくい。
デメリット色の限界がある 歯そのものを(漂白)するわけではないため、あくまで「本来の歯の色に戻す」レベルにとどまります。
自己責任 痛くなったら、すぐに歯科医院に相談に行きましょう。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニング
特徴歯科医師や歯科衛生士がすべての施術を行う方法
高濃度の過酸化水素(約30%程度)を使用し、特殊な光を当てることで薬剤の効果を促進させ、一気に歯を白くします。
メリット即効性 1回の施術でも効果を実感しやすく、短期間で効果を実感したい方に最適です。
プロにお任せ 歯科医院で行うため、痛みを感じた時も対処してくれます。
デメリット痛みのリスク 高濃度薬剤を使用するため、しみる(知覚過敏)確率があります。
色戻りの早さ  ホームホワイトニングに比べると、色が戻るスピードが速い傾向にあります
ハイコスト 審美治療のため、保険適用ではありません。

デュアルホワイトニング (自宅でホームホワイトニング・歯科医院でオフィスホワイトニング)

デュアルホワイトニング
特徴オフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングを組み合わせて行う方法です。
オフィスの「即効性」と、ホームの「持続性・深部への浸透」を兼ね備えた、ホワイトニング効果において最も効果がでると言われている施術方法です。
メリット最高レベルの白さ セルフとオフィスの長所を活かすため、片方で行うよりも高い効果が期待できます。
色戻りしにくい 歯の内部までじっくり浸透するため、白さがキープしやすいです。
デメリット高コスト 2つの手法を併用するため、費用が高額になります。
刺激の強さ 薬剤の使用量が増えるため、一時的に知覚過敏が起こりやすくなる場合があります。

ウォーキングブリーチ (神経の無い歯に)

ウォーキングブリーチ (オフィス)
特徴通常のホワイトニングは歯の表面に作用するのに対して、ウォーキングブリーチは「神経を抜いた歯(失活歯)」の内側から白くする特殊な手法です。
使用する薬剤は、オフィスホワイトニングで使用する薬剤のため、取り扱いのある歯科医院に通院して、施術してもらいます。
メリット失活歯への高い効果 通常のホワイトニングでは白くなりにくい、神経の失った歯の変色を改善できます。
低侵襲 セラミックなどの被せ物をするよりも、自分の歯を削る量を大幅に抑えられます
デメリット適応が限定的 神経を抜いた歯にしか適用できません。
通院回数が必要 数回にわたり、薬剤を交換するため、通院する必要があります

サロンと歯科のホワイトニングの違い

種類サロン 歯科医院で受けるホワイトニング
どこまで効果がでる本来の人が持つ白さ まで本来の色よりもワントーン明るく
危険性高濃度の過酸化水素を使用しないため、比較的安全痛みが出ることがある
副作用歯科医院ほどではないが、知覚過敏のような症状が現れることがある。漂白をするため、痛みが出やすい。
費用数千円程度5万程度
持続性1週間程度数ヶ月〜半年ほど
安全・診断大体の人は痛みが出てから通院のため、症状を見逃しやすい。歯科医院で行うため、
アフターケアも可能なため安心。
また、歯の質をさらに向上させるよう、ケアをすることも可能になる。

ホワイトニング期間中の食事制限や気をつけること

セルフホワイトニング期間中

セルフホワイトニング期間中 気をつけること
  1. セルフホワイトニングについては、あまり気にすることは少ないとされています。
  2. セルフで使用されるポリリン酸などは、歯の表面をコーティングして汚れを付きにくくする作用があります。
  3. 基本的には、着色を落とすのが目的とするため、カレーやコーヒーなどは推奨されていません。
  4. タバコは、ホワイトニングにおいてよくないとされているので、控えるようにしましょう。
  5. しかし、そんなに気にする必要はなさそうです。
  6. 歯科医院のような「24時間の徹底した食事制限」に神経質になる必要はありません
  7. 「汚れを付きにくくするコーティング」を維持しながら、本来の白さを保つために、歯磨き粉の選定などで日常的なメンテナンスを忘れないようにしましょう。

オフィスホワイトニング期間中

オフィスホワイトニング期間中 気をつけること
  1. 施術後24〜48時間の食事制限
  2. ホワイトニング直後の歯は、表面を保護している膜(ペリクル)が一時的に剥がれています。
  3. 色素を吸着しやすい非常にデリケートな状態になっています。
  4. このペリクル(バリア)が再生するまでの24時間から48時間の食生活が、その後の色持ちを大きく左右します。
  5. 避けるべき飲食物(着色しやすいもの):
    • 色の濃い調味料・食べ物: カレー、味噌、醤油、ソース、ケチャップ、チョコレートなど。
    • ポリフェノール・タンニンを含む飲み物: コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、ココアなど。
    • 酸性度の強いもの: 柑橘類、お酢、炭酸飲料、スポーツドリンク。これらは歯の表面を一時的に溶かし、色素をさらに浸透させやすくします。
  6. おすすめの食事(「白い」食べ物):
    • 白米、うどん(白だし)、パン、パスタ(ホワイトソース)、白身魚、鶏肉、バナナ、卵、ヨーグルトなどが推奨されます。
  7. 日常のセルフケアと習慣の見直し
  8. セルフケアと同様に歯磨き粉の選定などで日常的なメンテナンスを忘れないようにしましょう。
  9. 白い状態を維持するためのメンテナンスは、日々の習慣の中にあります。
  10. 「色」を定着させない工夫 色の濃い飲食物を口にした後は、すぐに水でゆすぐか、こまめに水を飲んで洗い流す習慣が有効です。
  11. タバコ(禁煙)の徹底: タバコのヤニは歯の表面に強く付着し、せっかく白くなった歯を黄色く変色させる最大の原因となります。
  12. 歯磨き粉の選び方 研磨剤の粒子が荒いものや量が多いものは、エナメル質を傷つけ、逆に汚れがつきやすくなるリスクがあります。「低研磨」または「非研磨」のホワイトニング歯磨き粉を使用し、優しく小刻みに磨くことが推奨されます。
  13. 知覚過敏が発生した場合には、1日ほど経過を観察しながら、続くようであれば、すぐに歯科医院に相談してみましょう。
  14. 痛みの持続期間 通常は24時間以内に治まります。

結論

まとめ
  1. ホワイトニングは主に2種類に分けられている。
  2. 自宅でもできるセルフホワイトニングと歯科医院で行うことができるオフィスホワイトニング
  3. 大きな違いとしては、使用する薬剤(過酸化水素)濃度の違い
  4. 濃度の違いも関係するが、どちらも滲みたりすることがある。
  5. セルフホワイトニングは薬剤も比較的、安全だが、本来の歯の白さに戻すことが主訴となっている。
  6. オフィスホワイトニングは、薬剤も強力であるため、本来の歯の色よりワントーン明るく感じられることが多い。しかし、知覚過敏のリスクもあるため、注意が必要。
  7. どちらもホワイトニング期間中は、着色の元になりそうな食事は控える。
  8. 特にオフィスホワイトニング期間中は、「ペリクル」という保護膜が2日ほど、剥がれているため、特に注意が必要。
  9. コストは、セルフ<オフィス
  10. 即効性が高く、持続性も長いものはオフィスホワイトニング。
  11. 歯磨き粉の選定や、食事後に水などで着色を避けることが大切。
  12. 白いYシャツを汚さないよう、ご飯を食べるように、お口の環境も気をつけながら、習慣化していきましょう。
  13. 痛みが現れた場合には、すぐに歯科医院に受診することが大切です。

無カタラーゼ症の方へ (補足)

トランセンドホワイトニングという選択肢
  1. ご紹介したように、「無カタラーゼ症」の患者様でも、あきらめないでください。
  2. 薬剤を使用しない、ホワイトニングが、最近では登場してきています。
  3. それはトランセンドホワイトニングという選択肢。
  4. 過酸化水素を使用しないため、高出力LEDの光エネルギーのみで歯を白くします。
  5. そのため、危険リスクはかなり下がります。
  6. トランセンドホワイトニングも歯科医院で受けることが可能です。
  7. しかも、トランセンドホワイトニングを取り扱うことのできる歯科医院は、必ず院内で、事前の学習やトレーニングは極めて重要であり、避けて通ることはできません。
  8. 採用する条件として
    • 導入セミナーの受講が必須
    • 基本トレーニングの実施
    • 安全性の確保と基本的理念の理解
  9. 医療機関で行う以上、国家資格を持つ専門家が正しい知識とトレーニングを行った上で、安全に配慮して施術を行うことが前提となっています。

 

注意喚起


※ 本記事は歯科材料業界の情報や一般的な文献情報をもとに作成していますが、診断・治療を目的とするものではありません。

※ 症状が疑われる場合は歯科医療機関を受診して、判断をいただきますよう、よろしくお願いいたします。